日次記録から週報を作る差分運用を始める


日次記録から週報を作る差分運用を始める

日次ノートを毎日残せるようになると、次の課題は「あとからまとめて読めるか」になる。1日単位の記録は正確だが、数週間分を追い直すには細かすぎる。そこで今回は、Hermes Agentの知識Vaultに蓄積した日次記録から、初回は全期間の統合まとめを作り、次回以降は前回以降の新規・更新分だけを週報化する運用を始めた。

実際に行ったことと確認結果

手元の記録では、初回処理としてMarkdown 18ファイル、計1,387行と空のCanvas 1件を確認し、日次記録、音声メモ、業務まとめ、AIニュース、未完了アクションを横断して整理した。成果物として、初回の全期間統合まとめを知識Vault内の週報フォルダへ保存した。

同時に、今後の運用方針も決めた。毎週土曜日11:00(Asia/Tokyo)に前回以降の新規・更新記録を対象として週報を作成し、週報自身は次回入力から除外する。これにより、週報をさらに週報へ取り込む再帰的な要約や、同じ内容の重複要約を避ける。

この日の記録では、日次記録は音声メモが0件の日でも作成すること、手動記述を保持すること、保存後に実パスで検証することもあわせて整理されている。つまり、単に「まとめを一度作った」だけでなく、継続運用へつなげる入力範囲、頻度、除外ルール、安全確認を定めた取り組みだった。

仕組みの流れ

処理の考え方はシンプルにした。

1. 知識Vault内の対象Markdownを走査する。
2. 初回だけは全期間を対象にし、以後は前回週報以降の新規・更新分に絞る。
3. 日次記録、音声メモ、ChatGPT・Deep Research取込状況、業務まとめ、ニュース要約を区分して読む。
4. 週報自身や空ファイルは入力から除外する。
5. 重要な実施事項、決定事項、未完了アクションを週単位で再配置する。
6. 保存後に、期待した場所へMarkdownが存在することを確認する。

ここで大事なのは、週報を「新しい正本」にしないことだ。正本は日次ノートや元の記録に残し、週報は検索・振り返り・次アクション抽出のためのビューとして扱う。

再現手順

まず、記録を置くVaultと週報の保存先を決める。公開例では、実際のパスやVault名は伏せておく。

“`bash
KNOWLEDGE_VAULT=/path/to/knowledge-vault
WEEKLY_REPORT_FOLDER="Weekly Reports"
WEEKLY_REPORT_ENABLE_WRITES=false
“`

初回は、対象フォルダのMarkdownをすべて確認して、件数と行数だけを先に出す。

“`bash
python /path/to/project/build_weekly_report.py –initial –dry-run
“`

内容が妥当なら書き込みを有効にし、生成後に読み戻す。

“`bash
WEEKLY_REPORT_ENABLE_WRITES=true \
python /path/to/project/build_weekly_report.py –initial

python /path/to/project/build_weekly_report.py –check-latest
“`

定期化する場合は、Hermesのcron機能で毎週土曜日11:00、Asia/Tokyo基準のジョブとして登録する。確認日現在、Hermes AgentのcronやGatewayの詳細は公式ドキュメントを確認し、手元の環境ではジョブID、直近実行、ログを必ず確認してから運用へ入る。

失敗しやすい点と安全策

もっとも避けたいのは、週報を次回入力へ含めてしまうことだ。週報が週報を要約すると、内容が薄まり、同じ決定事項が何度も出てくる。除外ルールはファイル名やフォルダだけに頼らず、frontmatterや保存先でも確認する。

また、週報には複数日の個人メモや業務メモが集約される。公開や共有を前提にしない場合でも、実名、内部ID、絶対パス、秘密値を含めない設計にする。投資・会計・契約など判断が必要な内容は、週報上では「確認事項」として残し、最終判断は人が行う。

未完了事項として、差分対象を更新日時だけで決めると、同期ツールの再保存で対象が膨らむ可能性がある。将来的には、前回処理時のハッシュや監査ログを使って、実質的な変更だけを拾う方式へ改善したい。

再現チェックリスト

  • [ ] 初回は対象Markdownの件数、行数、空ファイルを確認した。
  • [ ] 週報自身を次回入力から除外している。
  • [ ] 前回以降の新規・更新分だけを対象にする基準がある。
  • [ ] 保存後に期待した場所で読み戻し確認をしている。
  • [ ] 元記録を正本、週報をビューとして扱っている。
  • [ ] 個人情報、絶対パス、内部ID、秘密値を本文に残していない。

公式一次情報

  • [Hermes Agent公式ドキュメント](https://hermes-agent.nousresearch.com/docs/)
  • [Obsidian Help: Vaults](https://help.obsidian.md/Files+and+folders/Vaults)
  • [Obsidian Help: Command line interface](https://help.obsidian.md/Obsidian/Command+line+interface)

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